動画(録画)面接のビデオを評価した感想=私見🎦

動画面接の評価について:

今年も、動画(録画)面接とエントリーシートの評価を行ってきました。
過去の筆記試験などを中心とした適性検査とは異なり、テスト回答についての虚偽などを考える必要がないことから、ここ数年ですが導入される企業や自治体、団体が急増してきたようです。今回は、動画ビデオ面接の評価を行った感想(私見)をお伝えしたいと思います。
私自身、SPI型適性検査を開発、販売する会社に勤めていた時代から、筆記試験などとは異なる動画面接について興味を抱いておりました。実際に、動画ビデオを初めて見た時に、対面の雰囲気と近い動画に不思議な感覚を抱きました。
30年間以上、採用面接官育成を中心業務としてきた立場として、対面による採用のあり方を理想としてきました。
主に対面の面接で、コミュニケーションや共感性、対人関係、ストレス耐性などが把握できると考えておりました。
しかし、動画を見ると、多くの情報が判断、参考にできることが分かりました。無論、短時間で全てが判断するのは難しいと思いますので、最終的には総合判定になるでしょう。
以下は、私の私見として参考にしてください。動画面接で把握、評価できると思われる項目(言葉の定義については、お問い合わせください)
⑴コミュニケーションの取り方
⑵意欲
⑶ストレス耐性や神経質か否か
⑷プレゼンテーション能力
⑸社会常識など
などを判断する上で参考になると思います。
動画で話をしている応募者の表情や口調、音声から得る情報は面接時と近い情報と言えましょう。動画面接をさらに、有効に活かすためにエントリーシートなどと評価をセットにするとより精度が高くなると思います。
エントリーシートの評価と動画の評価、双方が高いことが理想ですが、応募者の得意、不得意な部分を含め立体的に応募者について、対面の面接で近い情報を把握する上では役立つと思いました。
この動画面接について、大学の授業を履修している学生から聞いた声では、”対面より緊張しない手法”として好感を持っているという声もありました。応募者を増やす手法として、新しい試みとして導入されている理由が分かりました。

動画面接の使い方:

初期の選考などで有効になると思います。従来型の適性検査=テストセンター型は、練習で受ける応募者が増えている(人事担当者やキヤリアセンターから)などから、最終選考の段階で能力やパーソナリティなどを確認のため、もしくは人事データの保存用に、実施をするケースが増えると想定されます。

これから、さらに進化したAIなどを活用した人事評価システムが開発されると思います。少子高齢化社会において、応募者のパフォーマンスを最大限発揮できる職場とのマッチングが最大のテーマになるでしょう。
そこで、様々な情報を整理し、活用する力量をさらに磨くことが求められていると、改めて動画面接のビデオを評価することで実感しました。
新しい分野に触れることで、常に刺激を受けることで進化を続けたいと思います。
※ここでは、独自に作成をした評価項目などは記述することはできません。人事ご担当者で知りたい方は個別にお問い合わせください。
川村稔経歴pdf