職場で求める”資質”を評価する評定票とは
各組織に合った採用面接等の評定票を用意することは、採用選考を成功させるための必須事項となります。面接官は用意された評定票に沿った人物を採用します。この評定票が採用の指針となりますので、採用した人物が異なる場合は是非、再確認する事をお勧めします。
せっかく、苦労して優秀な学生を集めても、過去の経営・人事戦略に合わせた『古い評定票』を使用していると本来、採用すべき人物を正しく評価できず、採用戦略のミスに繋がるリスクが高まる懸念があります。
組織の将来を予測したツール(評価票)を創る。
多くのお客様を訪問し評定票を拝見する機会がありました。しかし、評定票の作成年次や作成者、プロセスなどについて詳しくご存じの方と出会ったことはほとんどありません。人事ご担当者の異動などもあると思いますが、多くは古い評定票を継続して使っていると思われました。評定票の各評価項目など作成の意図なとを理解した上で、面接官に説明をすることで、より参加者にとっては納得しやすいものとなります。
時代と共に経営戦略も変わります。また合わせて人材戦略も変える必要性があります。無論、コミュニケーションツールの変化など受験生を取り巻く社会環境を反映した内容でなければなりません。際採用と配属、教育、人事評価まで繋がる仕組みづくりのスタートが評定票であり、大事にしたいものです。
さまざまな視点から評定票を作り上げる。
①評定票はいつ、誰が、どのような意図で作成されたか確認をします。
②モデル人物像検討、離職者検討、データ分析、部門ヒアリングなどを経ながら作成します。
③社会を取り巻く環境を反映させた評価項目を入れるなど必要になります。
④評価項目を説明する文章は誰でも分かりやすい文言にする必要があります。
⑤評定票を使うマニュアルを作成することを是非、お勧めします。
以上の観点に留意し、未来を担う大切な人材の採用を成功させるために『新しい評定票』を作ることをお勧めします。
採用.面接試案①-Creditcardを扱う社員の評定票を作成しました。
評定票の作成は、最も神経を遣います。組織の将来を影響する鍵となり、人の人生を左右することにもなるからです。完成させるまでに何度も試案を重ねたシートを提示しています。
評定票を見直す必要性について:
ある流通業界のお客様から、20年前に作成をした採用面接マニュアルと評定票を使った「採用面接官研修」のご相談がありました。採用面接官研修を遂行する責任者として、「時代に則した評価票の見直しや再検討」を提案致しました。しかし、役員が作成をされたツールは変更できないとのことでした。会社の業績も下がってきたことから、採用した人材に原因があると分析をされたご相談でしたが、研修をするのが目的ではなく、採用に至るプロセスの再設計が必要だと改めて思うケースでした。未来に繋げるためには、過去から現在までのプロセスを検証し、再検討されては如何でしょうか。