オンライン授業(大学)報告

2020年オンライン授業が始まりました。

大学の授業は、ほとんどオンライン授業になりました。
各大学ごとに、Zoom、Googlemeetなど使い分けています。
私の所属する駒澤大学ではGooglemeetを使用しています。そこで、オンライン授業を本格化させましたので皆さまに途中報告致します。

ライブ発信

オンライン授業は、対面の授業とは大きく異なり、ビデオ会議システムを介して行います。
私の場合は、受講生が多いこともあり、単方向のライブ発信を行います。
過去の授業と異なり、学生の気持ちを把握することは難しくなりました。つまり、学生の表情などを見て話や内容を臨機応変に変えることは難しいという点があります。

想定外の準備

授業の始まる前に、準備のために費やす時間は過去の授業とは比較になりません。
大きな準備作業は、資料をPPTなどで作成をするのは過去と同じですが、それに音声(ナレーション)を入れることをします。
ライブ授業が基本ですが、様々な事情で授業を視聴できない学生に向けて授業と同じ内容でナレーションを録音しておきます。
90分間のナレーション録音を毎回行うことと、シナリオ作りなどは新しい作業です。
また一番苦労するのは、録音する場所が自宅であることから、騒音などが入る、ドアのチャイムなどが音声に入ってしまうこともあります。その場合は、再録音する事もあります。
また、私事ですが、部屋にはクーラーなどがないことから、暑い中で録音やライブ発信をしています。
ライブ発信の最中は、外部の音声が入らないように注意を払います。
また、学生側の映像などが見ることが出来ない時は、昨年の履修生にチェックをしてもらなど様々な支援を得て行っています。
動画作成やナレーション録音など初めての経験であり、試行錯誤の連続です。

オンライン授業のメリット

このライブ発信は、思わぬメリットがありました。
今まで、私自身、適性検査コンテンツ会社で研修講師を務めてきましたが、自分の映像やノウハウを開示することはありませんでした。
しかし、アップをすることで、新しい知識を吸収する機会となり、大変プラスになっています。
採用面接官講師などを務めていた時は、ノウハウの開示、使用する資料などの著作権などの問題があり録画などは断っていました。
オンライン授業を録画し、学生の間に情報が公開される機会を得たことで大きな殻を破ることにも繋がりました。
また、学生とは基本的にはメールなどによる質問や学内システムで対応できます。
対面の授業よりも学生から質問が来ているのは、敷居が低いというメリットがあるようです。
対面による緊張がないことがメリットでしょう。
これからの社会では、この部分を補う工夫なども考慮する必要があるかも知れません。

新しい力を試す

講師もオンライン授業に対応できる新しいスタイルを求められているようです。
時代は想定外を常に用意してくれます。
その想定外に対応する現場力、臨機応変力、支援を頼む関係性、Web知識、シナリオ作成力、ネットワークなどの知識など新しい力を試されています。
新しい授業、講義の在り方を学生と共に模索をしてゆきたいと思います。
支援をしていただいている駒澤大学の先生、教務部、そして応援をしてくれる過去、現在の履修生に感謝申しあげます。
みなさんと、新しい時代を創造したいですね。
駒澤大学経済学部 非常勤講師 川村稔