コミュニケーション Guide
高まるコミュニケーションの重要性
社会や職場において、”コミュニケーション”の果たす役割はますます重要になっています。何故でしょうか。
日本経団連の「選考時に重視する要素」調査では「コミュニケーション能力」は1位となっています。
コミュニケーション能力とは?
まず、コミュニケーションが良好になるメリットは何でしょうか。
個人と組織に様々なプラスとなります。
個人にとってプラスは、ストレスの少ない・やりがいを感じる・達成感の味わえる・居場所があるなど組織を通じて社会貢献をしている実感を得る状態でしょう。
組織にとってプラスとは、業績が上がる、組織が成長する、社員のモチベーションが上がる、社会に貢献する状態でしょう。
では、個人のストレスを軽減し、やりがいを感じるために、話す、聞くなどの事項の以外に何かできることはあるでしょうか。
❶自分を知る(自分の個性や特徴を知る)
❷人を知る(相手の〃)
❸自分と人を知る の3ステップを考えます。
有名な孫子の兵法
孫子の兵法とは、紀元前500年代に軍事思想家である孫武が書いたとされる兵法書「孫子」に記された勝つための理論のことです。
彼を知り己れを知れば、百戦して危うからず。
彼を知らずして己れを知れば、一たびは勝ち一たびは負く。
彼を知らず己れを知らざれば、戦う毎に必ず敗る。
相手は、顧客、上司、先輩、同僚など出会う人を示します。紀元前から、自分と人を知る大切さを提唱されていたことに驚くと同時に、普遍的なテーマであると改めて分かります。
では、自分と相手を知る方法は? 趣味、料理の好み、経歴など…知る手がかりは無数にあります。
しかし、もっと科学的に効果的な方法があります。
①Aさんは、いつも一人でいる。
②Bさんは、いつも人と談笑しながら過ごしている。
この『いつも』を知ることは、人を知る上で大切なキーワードです。
人は、いつも同じことを繰り返す理由は何でしょう。それを分かると人を知ることが出来ます。
性格は”同じこと”を繰り返す源
個人の発言、行動、感情、思考に影響する”性格”を知る。
上記の①の一人を好む人の性格を知ることで、繰り返す、予想される行動の推測ができるようになります。予測できることで、不安から解放されストレスは減らすことができるようになり、誤解などがなくなります。
例えば、共に仕事をする人の考えや行動が予測できない状態だとします。行動的、静か、話し好き、寡黙、軽率、慎重などが分からない状態だと、不安を抱くことがあります。そこで、出会う人の性格を知ることで、お互いで安心感を抱くことができます。
内向的な”ひと”
①に該当する人は、自分の内的な世界を大切にする人であり、見えないバリアーを張る人とも言えます。話しかけ難い、何を考えているのか分かりにくい。情に流され難い、などがベースにあります。自分をテーマにして過ごしているからです。一方、繊細な面を持ち、慎重な行動を取りやすい傾向もあります。攻めるよりも、守りに強いタイプでもあります。内向的な人は、自分自身にエネルギーが向いているのです。
外向的な”ひと”
②に該当する人は、自分を置いて他者を優先する人であり、自分についてプライベートも含めてオープンな人とも言えます。自分と人の間に垣根がなく、それがお節介な行動にでてしまう事になります。情に流されやすく、活発なため、慎重さに対する意識の希薄さに繋がります。人をテーマにして生きており、外にの世界に対する意識は強くあります。守よりも攻める意識が強いタイプです。外向的な人は外にエネルギーが向いているのです。
違いが分かると”スッキリ”する
性格が異なる人で出会うと、行動、発言、表情などの違いに戸惑います。戸惑いから、誤解に繋がり、不要なトラブルに発展する事も有ります。
人は、自然と相手に同じ行動を求めてしまいます。これは、相手にとって、押しつけがましい、図々しいと映るでしょう。その結果、人間関係でトラブルを起こす原因になります。
自分と相手の”性格”を知る
相手に何かを求める、同意を求める前に相手の思考や行動傾向を知り、自分の立場を押し付けていないか考えてみましょう。このような行動を取るだけでも、相互理解を推進することに繋がります。
➠相手に自分の性格はどのように映っているのか。
➠相手と自分の共通的はあるのか。
違いを知るようにすることで、相互理解が促進できます。
違いが分かる”ひと”
自分と人の共通項や違いを分かる人になることは、最終的には自分自身を活かすことにも繋がります。また、人を認め尊重することでモチベーションの上がる場面を作ることに繋げることができます。
自分と人がお互いに居心地の良い”場”を作るように意識をすることは、人間関係を円滑にするためのコミュニケーションセンスを向上させる秘訣です。
社会常識的なマナーは具える
お願いがあります。まずは、社会常識的なマナーなどを具えてください。人に不快感を与える存在になってしまうと、相互理解の前に誤解され、距離を置かれてしまうリスクがありますから。
不快感の定義は、人に与えるマイナス印象です。やはり、これも人を意識することで解決に繋げることができます。
鍵は、”ひと”を知ること
相互理解のコミュニケーションセンス向上は、人を知ることが”カギ”になります。
そのために、”性格”という思考や行動の”源”を知ることで、ある程度は目安が付きます。後は、人について知ろうとする姿勢を大事にしてください。人を知ることは永遠の課題であり、探究テーマですから。
外向、内向の分岐点
外向の人➠人といる方が良い、行動は早い、気分転換も早い、自分から話すことが多い
内向の人➠1人でいる方が良い、慎重、神経質、話しかけられることが多い
比較的どちらが自然でしょうか。
時と場合によって変わりますが、基本的な立ち位置を知ることで、自分の傾向は分かります。
多くの職場で遭遇するケース:
外向と内向の人が一緒に仕事をした場合に起こりうるケースを紹介します。
外向の人は内向の人に仕事中に話しかけながら仕事を進めることが良くあります。しかし、内向の人から見ると、外向の人は騒々しい人に思うことがあります。
逆に外向の人は内向の人をおとなしい、何を考えているのか分かりにくい人と思うことがあります。
お互いで、自分自身の仕事に対する進め方が普通=常識となってしまい、自分とは異なる仕事の進め方を見ると不満やストレスに感じることがあります。
私自身、多くの組織から人間関係の相談を受けてきましたが、問題の原因は性格が起因していることがあります。それらを説明をすることで、イライラしていたことが半分程度に落ち着くだけでも精神的に楽になります。無論、100%とはなりませんが、人は人と割り切るようにしましょう。
性格が異なると”考え方”や”価値観”も異なる
自分の居場所を作る、または探すことをするためにも、自分と人との違いを認め、受け入れることから始めましょう。必ず、自分らしい人生が拓けると確信いたします。
性格で悩むあなたへ(性格の悩みから解放されるために)
コミュニケーション センスアップ 3分物語
研修を通じて、みなさんとお会いできる日を楽しみにしています。今まで多くのみなさまとお会いしてきました。研修の参加された方と、飲食店や展示会、新幹線など様々な場所で再会をしたことがあります。お気軽に声をおかけください。そしてまたお話ししましょう。
❶自分を知るとは?